僕が初めて入ったIT企業は
手取り12万円のブラックSESでした。
朝6時に起きる。
片道2時間かけて満員電車で通勤する。
工場でExcelへテスト証跡を貼る。
夜9時頃に帰宅する。
そこから深夜までプログラミングを勉強する。
睡眠は約4時間。
土日は生活費を補うために居酒屋で働く。
これを約半年続けました。
今でこそ月単価130万円の案件を持っていますが
最初から順調だったわけではありません。
この記事では当時の24時間と
今の職場から抜けるべき判断基準を整理します。
すべてのSES企業やテスト案件が悪い
という話ではありません。
問題は
生活を壊す働き方と
市場価値が上がらない業務が続いていたことです。
- 手取り12万円で一人暮らしをしていた
- 片道2時間の通勤で、仕事前から消耗していた
- 開発経験が積めず、Excel作業が中心だった
- 睡眠約4時間と土日のアルバイトが続いていた
ブラックSESで働いていた頃の24時間
| 時間 | やっていたこと |
|---|---|
| 朝6時 | 起床、入浴、スーツへ着替える |
| 7〜9時 | 兵庫から大阪へ片道約2時間の通勤 |
| 9時 | 工場で作業着へ着替え、ラジオ体操 |
| 午前 | 画面テストとExcelへの証跡貼り付け |
| 昼 | 100円ほどの昼食で食費を抑える |
| 午後 | 睡魔と戦いながら同じテスト作業 |
| 18〜19時 | 退勤 |
| 21時頃 | 帰宅、200円以下の夕食 |
| 22〜深夜1時 | プログラミング学習・ポートフォリオ制作 |
| 深夜2時 | 就寝 |
翌朝はまた6時に起きます。
土日は居酒屋で働いていたため
休む日がほとんどありませんでした。
朝6時:片道2時間の満員電車から始まる
勤務開始は朝9時でしたが
兵庫から大阪の現場まで片道約2時間かかりました。
スーツへ着替え
満員電車に乗り
座れないまま2時間移動します。
現場へ着く頃には
すでに疲れていました。
SESへ入る前は
多少給料が下がっても
近い現場で開発経験を積めればいいと思っていました。
実際は逆でした。
給料は低い。
通勤時間は長い。
開発もできない。
入社前に聞いた条件と
現場の実態を確認する重要性を痛感しました。
朝9時:スーツから作業着へ着替える
現場は工場でした。
規定ではスーツ出勤が必要ですが
工場へ着くと指定の作業着へ着替えます。
その後
ラジオ体操をして業務が始まります。
服装自体が問題なのではありません。
ただ
エンジニアとして何を経験できるかより
形式的な規則へ従うことが優先される環境でした。
- 理由の説明がないルールが多い
- 改善提案をしても変わらない
- スキルより勤怠や形式だけで評価される
という状態なら
長く働く価値があるか考える必要があります。
日中:開発ではなく、Excelへ証跡を貼り続ける
担当はテスターでした。
業務システムを操作し
テストケース通りに動いた画面のスクリーンショットを撮る。
その画像をExcelへ貼り付ける。
これを繰り返していました。
テストは品質を守る重要な仕事です。
問題は、
- テスト設計へ参加できない
- 自動テストを書けない
- ソースコードへ触れられない
- 不具合の原因を考える機会がない
- 半年後も同じ作業から変わらない
という状態でした。
エンジニアとして転職したのに
市場価値が上がる経験が残っていなかったのです。
昼食:1食100円で生活費を守る
手取り12万円で一人暮らしをし
プログラミングスクールの支払いもありました。
食費に使えるお金は月1万円ほどです。
工場の食堂では
50円の炊き込みご飯と
50円の味噌汁を選んでいました。
低収入でも将来につながる経験を積めるなら
一時的に収入を抑える判断はあります。
ただ僕の場合は
給料が低いだけでなく
開発経験も増えていませんでした。
収入と成長の両方が止まっているなら
環境を変える準備を始めるべきです。
午後:睡眠不足で、トイレへ逃げていた
深夜2時に寝て朝6時に起きるため
睡眠は約4時間でした。
昼食後は強い眠気が来ます。
当時はトイレの個室へ行き
Apple Watchの振動アラームで
10分ほど眠っていました。
この状態は努力ではありません。
判断力が落ち
健康を壊し
学習効率も下がる危険な状態です。
動画は過去の実体験であり、4時間睡眠を推奨する内容ではありません。体調に異変がある場合は、学習より休養や医療機関への相談を優先してください。
夜9時:帰宅してから、ようやく開発を勉強する
18〜19時頃に退勤し
約2時間かけて帰宅します。
冷凍したご飯、もやし、安い総菜で
夕食を200円以下に抑えました。
そこからRuby on Railsの学習や
ポートフォリオ制作を始めます。
深夜1時頃まで学習し
2時頃に寝て
また4時間後に起きます。
土日:休まず、居酒屋で生活費を稼ぐ
土日は居酒屋で15時頃から仕込みを始め
夜遅くまで厨房で働きます。
帰宅後に少し勉強し
翌日も同じように働く。
月曜日になるとまた工場へ通勤する。
この生活を半年続けました。
大事なのは耐え続けることではなく
抜け出すための経験と応募材料を作ることです。
ブラックSESから抜け出す判断基準
次の状態が続くなら
転職の準備を始めてください。
- ソースコードへ触れられない
- テスト設計や自動化へ進めない
- 半年後も担当業務が変わる見込みがない
- 長時間通勤と睡眠不足で学習できない
- 給料が低く、生活維持のため副業が必須
- 相談しても「そのうち開発できる」としか言われない
会社へ
開発案件へ移る条件と時期を確認してください。
期限も条件も曖昧な回答だけなら
外の求人を見た方がいいです。
半年後:開発経験を積める会社へ転職した
僕は半年でブラックSESを辞め
TypeScriptなどを使える開発会社へ転職しました。
その会社では、
- 実際にソースコードを書ける
- Web開発の実務経験を積める
- インフラにも触れられる
という環境がありました。
手取りも12万円から約20万円へ上がりました。
そこで実務経験を1年積み
フリーランスとして月単価51万円からスタート。
その後60万円、100万円、130万円と単価を上げました。
全体のキャリアは
ブラックSESから月単価100万円超えになるまでで詳しく整理しています。
今ブラックSESにいる人が、今週やること
- 今の業務を書き出す
市場で説明できる経験が増えているか確認します。 - 開発へ移る条件と期限を聞く
何を満たせば、いつ移れるのか確認します。 - 求人票を10件見る
次の会社で求められる技術と経験を把握します。 - 小さな成果物を作る
不足する経験を補うWebアプリとREADMEを作ります。 - 会社の利害から離れた人へ相談する
実際にキャリアを進めた人から意見をもらいます。
まとめ:耐えた期間ではなく、積めた経験で判断する
朝6時起き。
片道2時間通勤。
手取り12万円。
開発できないテスト業務。
4時間睡眠。
土日のアルバイト。
この状態に耐え続けたから
単価が上がったわけではありません。
開発経験を積める会社へ移り
実務を積み
案件と役割を変えたから収入が上がりました。
今の環境で市場価値が増えていないなら
会社の言葉だけを信じて待つのではなく
外の選択肢を確認してください。
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