フリーランスエンジニアが時給1万円を超えるには、時間の切り売りをやめるしかない
月単価60〜80万円で止まっているフリーランスエンジニア向けに、エージェント案件依存から抜け出し、受託開発と自社サービスで時給を上げる考え方を解説します。
フリーランスエンジニアになって、月単価60〜80万円までは順調に上がった。
会社員時代より収入は増えたし、周りから見たら十分成功しているように見える。
でも、フリーランス2年目、3年目あたりから、こう感じていませんか。
- 単価が上がっても月1〜2万円、よくて5〜10万円ぐらい
- 月収100万円を狙うには、副業案件を足して稼働を増やすしかない
- 体調を崩したり、案件が切れたりすると収入が一気に落ちる
- 技術を勉強しているのに、時給が大きく上がっている感覚がない
この状態で新しい言語やAWS資格に逃げても、たぶん収入は大きく変わりません。
理由はシンプルで、今の働き方が 時間の切り売り だからです。
この記事は、YouTube動画「エンジニアが時間の切り売りをやめて、時給1万以上を超える方法」の内容をブログ向けに再構成したものです。
動画はこちらです。
動画だけで見たい人はこちらです。
月単価80万円で止まる理由
フリーランスエンジニアの王道ルートは、かなり再現性があります。
異業種からプログラミングスクールに入り、会社員エンジニアとして1〜2年経験を積む。その後、フリーランスエージェントを使って独立する。
このルートなら、実務経験がある程度あれば月単価60万円以上は十分狙えます。うまくいけば70万、80万円も見えてきます。
ただ、ここで一回伸び悩みます。
なぜか。
エージェント案件は、見た目は月単価でも、実態は時給制に近いからです。
多くの案件は、月単価80万円、稼働140〜180時間のような契約です。つまり、働いた時間に対してお金をもらっているだけです。
もちろん、エージェントを使うこと自体は悪くありません。
営業しなくても案件を取ってきてくれる。独立初期に安定して月60〜80万円を作れる。この再現性はかなり強いです。
ただし、その働き方だけに依存すると、次の壁にぶつかります。
エージェント案件では資産が残らない
エージェント経由の案件でどれだけ頑張っても、案件内で書いたコードは基本的に自分の資産にはなりません。
客先のプロダクトで書いたコードを、自分のGitHubに勝手に公開したら問題になりますよね。
つまり、その案件で得られるものは主に次の2つです。
- 月単価
- 経験・知識・立ち回りのノウハウ
もちろん経験は残ります。
でも、ソースコードという形の資産は残りません。
だから、働くのをやめた瞬間に収入も止まります。体調を崩して1日休めば、時給5,000円換算なら4万円ぐらいのインパクトがあります。2日休めば8万円です。
月80万円稼げていても、稼働がゼロになれば収入もゼロになる。
ここが、フリーランスエンジニアが薄々感じている不安の正体です。
時給1万円を超える鍵は、個人で案件を取ること
時間の切り売りから抜けるために必要なのは、個人で案件を取ることです。
ここでいう案件は、数千万円や1億円規模の受託開発ではありません。
むしろ狙うべきなのは、もっと小さい業務効率化案件です。
- GASでスプレッドシート業務を自動化する
- YouTubeやInstagramのデータ分析を自動化する
- 外部APIをつないでレポート作成を自動化する
- LINEやフォームのデータを整理して通知する
- 社内の手作業を小さなWebツールに置き換える
こういう小さな案件は、大企業の巨大開発よりも個人で取りやすいです。
しかも、ソースコードを自分の手元に残せる形で契約しやすい。
ここが重要です。
1回目は時給1万円、2回目は時給4万円になる
動画では、YouTube運用者向けの自動化ツールの例が出てきます。
最初の案件では、20万円で受けて、20時間かけて納品した。
この時点では時給1万円です。
でも、同じような課題を持っている別のYouTube運用者に提案すると、2回目はすでにソースコードがあります。
同じ20万円で受けても、納品に5時間しかかからない。
この時点で時給は4万円になります。
多くのエンジニアは、案件ごとに毎回まったく新しいものを作ろうとします。
でも、時給を上げたいなら考え方を変えたほうがいいです。
毎回ゼロから作るのではなく、最初に作ったコードを資産化し、似た課題を持つ別の顧客に展開する。
これが、エンジニアが時間の切り売りから抜ける第一歩です。
大規模案件より、小さな業務効率化案件が熱い
個人で案件を取ると聞くと、多くのエンジニアは大規模な受託開発を想像します。
でも、いきなり大企業の基幹システムや、数千万円規模の開発を取りに行く必要はありません。
というより、個人ではその商談の場に立つこと自体が難しいです。
狙うべきは、もっと小さい事業者の明確な業務課題です。
たとえば、スプレッドシートで毎日手作業している。広告データをCSVで落として集計している。LINE登録者の管理がぐちゃぐちゃになっている。YouTubeの分析を毎回手でまとめている。
こういう課題は、エンジニアから見ると小さく見えるかもしれません。
でも、非エンジニアの事業者からすると、かなり困っている現実の課題です。
GAS、API連携、簡単な管理画面だけでも十分価値になります。
しかも、小さい案件ほど横展開しやすい。
1社目で作ったものを、2社目、3社目に提案しやすい。
だから、時給が上がります。
需要があるなら、サブスク化できる
さらに時給を上げたいなら、受託で終わらせずにサービス化を考えます。
同じような課題を持つ顧客が複数いるなら、それは個人開発サービスにできます。
最初は受託でお金をもらいながら作る。
次に、似た顧客に横展開する。
それでも需要があるなら、ログイン、決済、管理画面を整えて月額サービスにする。
ここまでいくと、毎月140〜180時間働かなくても収入が入る状態を作れます。
もちろん、完全放置で何もしなくていいわけではありません。API仕様変更やバグ対応、機能改善は必要です。
それでも、月単価案件だけに依存する状態とは全く違います。
動画内でも、個人開発サービスを複数運営して、毎月50万円ほどの収益になっている話が出ています。中には、月に1時間ほどのメンテナンスで毎月10万円が入るサービスもあるとのことです。
これが、エンジニアが本当に狙うべきレイヤーです。
技術を勉強する前に、提案する相手を変える
月80万円で止まっているエンジニアほど、不安になると技術学習に逃げがちです。
Reactを勉強する。AWS資格を取る。Goを勉強する。TypeScriptをもっと深掘りする。
それ自体は悪くありません。
ただ、技術だけで勝負している限り、作業者レイヤーから抜けづらいです。
時給1万円を超えたいなら、次に見るべきは技術ではなく、商流です。
- 誰のどんな課題を解決するのか
- その課題は他の人にもあるのか
- 一度作ったコードを横展開できるのか
- 自分の手元に資産として残せる契約にできるのか
ここを見るだけで、同じエンジニアスキルでも収益性が変わります。
まとめ
フリーランスエンジニアが時給1万円を超えるために必要なのは、新しい言語を増やすことではありません。
時間の切り売りだけに依存しないことです。
まずはエージェント案件で安定収入を作る。それは間違っていません。
ただ、その次のステップとして、小さな業務効率化案件を個人で取りにいく。そこで作ったコードを資産化し、似た顧客に横展開する。需要が見えたら月額サービスにする。
この流れを作れれば、エンジニアの時給は一気に上がります。
月単価80万円で止まっているなら、次にやるべきことは技術の勉強を増やすことではなく、誰のどんな課題を自分のコードで解決できるかを探すことです。
Next action
次に見るべきポイント
単価を上げたいなら、技術だけでなく「誰のどんな課題を解決するか」を先に決める。 その課題が複数の相手にあるなら、受託から横展開、月額サービス化まで見えます。
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